並行在来線の経営分離

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高崎 - 長野

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高崎 - 横川間は現在も信越本線としてJR東日本が運行している。横川 - 軽井沢間は鉄道路線としては廃止され、JRバス関東によるバス路線碓氷線として運行されている。軽井沢 - 篠ノ井間は第三セクターとして設立されたしなの鉄道しなの鉄道線として運行している。篠ノ井 - 長野間は新幹線開業後も信越本線としてJR東日本が運行している。

長野 - 金沢

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長野 - 金沢間に関しては並行する在来線(信越本線の長野 - 直江津、北陸本線の直江津 - 金沢)をJRより経営分離し、沿線の自治体が設立する第三セクターが運営することが決定している。2011年2月現在、長野・新潟・富山・石川の4県が別々に第三セクターを設立・運営することが有力である。

長野県内

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信越本線の長野 - 直江津間に関しては、2007年(平成19年)1月4日に長野県知事(当時)の村井仁が、(軽井沢駅 - 篠ノ井駅間と同じく)しなの鉄道が一貫して経営を担わなくてはいけなくなるだろう、との認識を示している[1]。この場合、長野 - 篠ノ井間がJR東日本に残り、中抜き状態となる。これに関して、長野県は2009年6月4日に収支予測を試算した結果によれば、「しなの鉄道の負担するコストは、一体運営に切り替えるよりも現状の中抜き状態のままのほうが低廉である。」とのと見解を示した。これは、同区間の営業収入は多いものの、運営経費も多くかかるということや同区間へのJR東海による名古屋方面からの在来特急「しなの」などの広域乗り入れに対する、しなの鉄道の運行管理能力の有無を問題視したためである。

2011年2月17日、長野県の長野以北並行在来線基本スキーム検討委員会は、長野駅 - 妙高高原駅(長野・新潟県境から0.4km新潟県寄り)間をしなの鉄道が現行区間と一体で運営することで新潟県と協議する方針を示した[2]

新潟県内

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2001年12月25日、新潟県および沿線市町村(市町村合併後は上越市糸魚川市妙高市)により新潟県並行在来線対策協議会を設立、2008年8月27日には同会を解散し、新たに新潟県並行在来線開業準備協議会を設立した。

2010年11月25日に発表された「並行在来線経営計画(案)」[3]では、新潟県内の信越本線・北陸本線の両方を1社で、上下分離はせず一体で運営することで検討を進めることが盛り込まれた。車両は輸送量の小さい北陸本線(2007年の輸送密度は信越本線3250人/日に対して、北陸本線は1470人/日)について気動車の導入も検討するとしている。

これに先立ち、2010年11月22日には運営を担当する第三セクター「新潟県並行在来線株式会社」を設立している。

富山県内

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2005年7月11日に富山県並行在来線対策協議会を設立。

2011年2月23日に開かれた同会の平成22年度第2回幹事会で示された「並行在来線の経営の基本方針(素案)」[4]では、普通列車の利用客の83%が県内利用であること、輸送量などが各県で大幅に異なり(2014年の輸送密度予測で石川県内13100人/日、富山県内7112人/日、新潟県内1420人/日)、一体的に運営することは難しく、富山県が単独で上下一体の運営会社を設立する方針である。

現在北陸線で使用されている車両は老朽化が激しいことから、2両編成の新型車両を導入、他県への乗り入れについては、石川県側は金沢、新潟県側は糸魚川までを基本とする予定である。

石川県内

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2005年6月30日、石川県並行在来線対策協議会を設立。

2011年2月23日、石川県知事の谷本正憲は記者会見で、石川県単独で第三セクターを設立する方針を表明した[5]。会社設立は2012年度を予定している。

枝線

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長野 - 金沢間には、大糸線南小谷 - 糸魚川間)、高山本線猪谷 - 富山間)、城端線氷見線七尾線などの枝線が存在する。2010年12月1日にはJR西日本社長の佐々木隆之が大糸線、城端線、氷見線の3線について、今後バス転換や列車本数の削減など地元自治体と話し合うと記者会見で発言していたが[6]、2011年7月1日、JR西日本金沢支社次長が富山県議会新幹線・総合交通対策特別委員会で枝線の分離は行わないと発言している[7]

広域輸送

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日本海縦貫線の一路線である北陸本線には寝台列車を含む多数の特急・急行列車や貨物列車が運行されているが、JR西日本は北陸新幹線の開業後、原則として金沢 - 直江津間では寝台特急を除く特急列車は運行しない方針としている。このため、大阪 - 富山・魚津間の特急「サンダーバード」、名古屋 - 富山間の特急「しらさぎ」については金沢発着とし、福井・金沢 - 越後湯沢間の特急「はくたか」、金沢 - 新潟間の特急「北越」については福井・金沢 - 直江津間を廃止とする意向だが、「はくたか」については全区間で廃止されるだろうとしている[8]。なお、七尾線直通の特急列車や高山線の特急「ひだ」(富山発着列車)に対する扱いについては現時点では不明。

金沢以西

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金沢以西は新幹線自体の建設の認可が下りておらず、並行在来線に関しても特に決定事項はない。